言わずと知れた名品である、オノトのマグナです。多くの万年筆コレクターを魅了してきた「上がりの一本」とも言われるほどの万年筆です。2019年にイギリスのコレクターの方から購入をしました。マグナにはプランジャー式とレバー式がありますが、こちらはプランジャー式になります。オーバーホールしておりますので、プランジャー機構内部のワッシャーがシリコンに置き換えられていますが、その分実用性が高まっています。ペン先は18金となります。マグナの多くはバイカラーのニブが多いですが、こちらは金一色かつ、穂先の長い極めて貴重なタイプです。ペン芯はオリジナルのものがついていましたが、プランジャー式かつインク吸入量が多いがゆえに、ボタ落ちをすることが多々ありました。そのため、オーバーホールを行った際に、実用性を重視してエボナイト製のものを特別に作成いただき、取付けています。これでかなりインク保持能力が高まっています。約80年前の製品のため、セルロイドの軸に痩せが見られます。キャップバンド部分を見ていただくとわかるように、少しズレが生じていますが、製造年を考慮すると状態は良いかと思います。金メッキ部分にも僅かにスレなどがありますが、これも状態としては非常に良いかと思います。ご不明な点などがございました、コメント欄よりお願いいたします。